魏延を除去せよ

久々に更新する気になった。

魏延ファン涙目の本を発見した。書名が凄い。
魏延の反骨を除去せよ』…

熱心な魏延ファンでない自分もドン引き


原題:『除掉魏延的反骨 批判右傾機会主義雑文選集』江蘇人民出版社・1959年12月初版。


表題にこれを選んだのは「つかみ」の効果を狙ったものか

以下本文。



この文章が書かれた当時の特定の人物を名指しで批判する内容ではない。しかし、この書が上梓されたと同年の廬山会議において「右傾機会主義者」であると糾弾されたのは彭徳懐であることから、この文章も彭徳懐を批判したものと解釈すべきだろう。
なお、廬山会議で彭徳懐が「魏延的反骨」といわれたことは既出(http://d.hatena.ne.jp/fish40/20090920/p1)。
それにしても、これをみる限り中国では史実の魏延が嫌われていたというよりは、反革分子と判定された者を攻撃するために『三国演義』キャラとしての魏延がダシに使われただけという気がしないでもない。