日本史

王佐の才

2か月に1回のペースでしか更新しないブログに意味あるの?と我ながら思うが、跋文を思い付くまでは終わらない。江戸時代の儒者・伊藤仁斎の孔明論について。 『古学先生文集』巻6「読諸葛孔明伝」 或問曰,宋諸儒以諸葛孔明爲王佐之才,然乎。 曰,非也。孔…

カラスコ

少し前にNHKでやってた話題を敷衍してみる。伊達政宗は師匠の虎哉宗乙から後唐の李克用の故事を学んだとされる。よく知られた話だがおおもとの原拠を確認しておくと 『旧五代史』唐書一 武皇本紀上 是時,武皇既收長安,軍勢甚雄,諸侯之師皆畏之.武皇一目…

日食

http://www.media.saigaku.ac.jp/download/pdf/vol7/human/05_yuasa.pdf 『吾妻鏡』の日食記事についての興味深い論文をみつけた。『吾妻鏡』で錯簡の疑いがある箇所といえば野木宮合戦の前後あたりが有名だが、この論文では天文シミュレータによる日食の再…

重いコンダーラ

ちゃぶ台が普及したきっかけは、大正デモクラシーの頃に社会主義者が家父長制を解体して家庭内の平等を実現するために「円卓に座って一家団欒を楽しもう」と提唱した事らしい。 ということは、星一徹がちゃぶ台を引っくり返した事は単なる乱暴ではなくて家父…